Print House Session

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SunM Color(Printer), OKUYAMA Yoshiyuki(Photographer)

写真家・奥山由之氏による「windows」を題材に、4組の印刷会社とデザイナーが組んでそれぞれのアートブックを制作するPrint House Sessionという企画に際して、サンエムカラーとの協働で制作したアートブック。 写真データの中からセレクトをしていく段階で、セレクトから印刷まで何か一貫した方針を持って特定の視点にフォーカスしたものが作れないかと考えた。 タイトルの「Optical Tactility」とは光学的触覚、というような意味で、目で見ているのに触っているような感覚を得られるようなものを目指した。ガラスの向こう側の情報量が少なく抽象的に見えるもの、手前が明るくて奥が暗い光環境のもの、ガラスや網戸などが触覚的に特徴のあるもの、など、見る人がテクスチャにフォーカスしやすい写真のみを意図的に選び、サンエムカラーとの対話の中で、それらの写真を表現するのに最適な印刷方法が決まっていった。 触覚性を強調するように印刷技術を駆使した表紙は、ガラスや網戸のレイヤーが写真から抜き取られ、文字通り触れる物質として表現されている。一方本文は、サンエム独自のチューニングを施されたジェットプレス機を使い、ガラスの凹凸や、反射/透過する光などを強調した、「目で触る」ようなイメージ群になっている。